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カイザリヤ
フェニキア人たちの町を紀元前22年頃にヘロデ王が港町へと発展させ、ローマ皇帝カエサルに敬意を表して「カイサリア」と呼ぶようになったといわれています。
地中海に面したカイザリヤはローマ帝国の総督府が置かれローマへの船が出入りする国際的な港として繁栄した町。1960年に発掘された円形劇場や競技場など数多くのローマ遺跡が修復され残っています。

アッコー
古くから港湾都市として繁栄してきた地中海に面した港町アッコーは紀元前20世紀に町が造られてから4000年の時を経た現在まで人々が住み続けている町です。
2001年に世界遺産に登録された旧市街の城壁内にはオスマントルコ時代に築かれたイスラム教のモスクなど歴史的建造物が残っています。

クムラン
ベドウィンの少年がクムランの洞窟で発見した紀元前2世紀頃の旧約聖書などの巻物「死海写本」はそれまで最も古いとされていた紀元10世紀のヘブライ語の写本にくらべ1000年以上も古い写本であったため、20世紀最大の発見とも言われ世界に衝撃を与える出来事となりました。
また、この地には死海写本を生み出した「クムラン教団」と呼ばれる共同体があったことも明らかになり現在はクムラン遺跡として整備されています。

マサダ
ローマ軍との戦いの果てにユダヤ人達が篭城し、最後まで戦った要塞、マサダ。1万人ともいわれるローマ軍に追い詰められた最後の900人は異教徒の捕虜になって辱めを受けるより自決することを選びました。これは歴史家ヨセフの書き残した「ユダヤ戦記」に詳しくしるされ、再び悲しい歴史を繰り返さないという決意をもって今に伝えられています。 現在はここでイスラエル国防軍の入隊宣誓式が行われています。